2015年10月20日から25日まで、富士国際旅行社による「韓国 東学農民戦争の歴史をたどる旅」というツアーに参加しました。参加者は13人。ほとんど同じツアーで、奈良女子大名誉教授の中塚明さんと韓国の円光大の朴孟洙教授が同行されるものがあり、それの追加ツアーだったようです。

そもそも何故このツアーに参加したかというと、2013年にたまたま本屋で手に取り購入した「明治日本の植民地支配」という北海道大学名誉教授の井上勝生さんの本に衝撃を受けたことがきっかけです。

1995年に北海道大学で6体の頭蓋骨が放置されているのが発見され、その中の1体に「東学党首魁」とあり、添付された書付には、韓国珍島で蜂起した東学農民軍首魁の梟首(キョウシュ=さらし首)された遺骨の一つで1906年に「採集」したと署名入りで書かれていました。その書付の信頼性を調査し、遺骨を韓国に奉還し、書付の主を探すなどの経緯には引き込まれましたが、何よりも日清戦争の時に朝鮮の人びとに対し大虐殺があったことは全く知らずショックを受けました。

私が中学生の時には「東学党の乱」と習いました。農民軍と朝鮮政府軍が戦った第1次の東学農民戦争のことです。しかし、日清戦争が始まった後、農民軍が日本軍に対して蜂起したこと、「悉く殺戮すべし」という命令が出され、3万人とも5万人とも言われる農民軍の犠牲者を出したことを知っている人は少ないと思います。少しでもまわりの人に伝えるためにこのツアーに参加しました。

一日目(10/20)はほとんど移動のみ。

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ホテルのロビーの天井近くに掲げられている絵が面白い。
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ホテルの部屋から。米軍の宿舎とのこと。
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夕食は焼き肉。
韓国 東学農民戦争の歴史をたどる旅(1)

韓国 東学農民戦争の歴史をたどる旅(1)」への2件のフィードバック

  • 2016年1月8日 7:24 PM
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    読ませていただきました。年表をつけていただいたので、一連の出来事の流れがとてもよくわかりました。
    私が旅に参加したきっかけは、中塚先生が家の近くの町の病院のサークル活動である歴史講座で東学農民戦争の講演をされ、やはり北海道大学で発見された東学農民軍の首魁の髑髏のお話しを聞いて衝撃をうけ、自分の歴史認識を見直さなければいけないと思ったことからでした。旅行も希望者はそんなにおられないだろうと思っていたら、これも目からウロコでたくさんの方が熱を持って参加されているのを知り、韓国の方々にもたくさんの仲間がおられることを知って将来への希望を感じました。これからも自分の課題として勉強していこうと思っています。
    富士国際旅行社から旅行の案内が届きましたが、11回目のこの旅行の企画はありませんでした。今年はおこなわれないのでしょうか?

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  • 2016年1月8日 8:55 PM
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    お読みいただき有難うございます。私もそうでしたが、衝撃を受けられた方は多いのですね。
    富士国際旅行社には今後も是非この旅行を続けていただきたいと思いますが、私もその情報は持っていません。

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