便利な世の中です。この暑い中でも冷房があれば快適に過ごせるし、車があれば大抵のところに行けます。携帯電話でいつでも電話できるし、パソコンで 世界中の情報が集められます。自給率の低下が叫ばれながら、スーパーに行けば野菜があふれています。100円ショップへ行けばこんなものが100円で買え るのとびっくりするものまで置いてあります。
グローバリゼーションで世界中から物が買える時代ですが、それを誰がどのように作り、使い終わったらどうなるか、ますます見えにくくなっていま す。石油を得るためにどれだけ多くの人の血が流されたでしょうか。短期間で新しい機種と交換していた携帯電話機は、小型化のためにタンタルという希少金属 を使っていますが、コンゴ民主共和国東部の紛争と関連があります。自分達の食べ物すら作れずに、換金作物を作っている「途上国」の人びとがいます。100 円ショップで購入したプラスチック製品は、いらなくなったら簡単に捨てられ、ゴミを増やすことになります。「女工哀歌」という映画を見ると中国の労働者が 低賃金と長時間労働でジーンズを作っているのがよくわかります。
自分の生活が誰かの犠牲の上に成り立っているという構造を変え、顔の見える関係、少なくとも相手の生活を想像し、思いやることのできる関係を作っ ていきたい。それは、可能な限り基本的な衣食住やエネルギーを地域でまかない、地域で物とお金を循環させ、地域が自立することだと思います。幸い、八王子 は東京都でも農業が盛んな地域で、森もあり、消費地も抱えています。武相困民党の歴史も持つ八王子が共和国になることをイメージしながら、平和で持続可能 な社会ができないか考えていきます。
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