9月18日、小金井の「雨デモ風デモハウス」のオープニングに行ってきました。
雨デモ風デモハウスは、雨水の循環や、風を使った気化熱、太陽熱などをそのまま使う技術を駆使した住宅で、武蔵小金井駅南口から徒歩約13分の緑豊かな滄浪泉園に隣接した一角にあります。
オープニングの資料によると、この家は以下の特徴があります。
●雨水は、床下の貯水タンクにため、夏は天井裏面で水分を蒸発させて気化熱で天井を冷やす。冬は、太陽熱で温めた雨水で、壁と床の温度を保つ。
●太陽熱で温めた雨水は、浴室やキッチンで温水として利用する。
●キッチンからの排水は、微生物で浄化し再利用する。
●夏は、グリーンカーテンや植栽で暑さを避けつつ、風を呼び込む。
また、市民と行政、大学との共同プロジェクトであることも特徴です。
●NPO法人グリーンネックレスが企画を小金井市に提案し、小金井市が「地球温暖化対策推進のための区市町村補助プログラム」に応募してスタート
●市民、専門家、NPO、小金井市環境政策課の参加する準備組織を発足し、検討会を計28回開催。
●2011 年5月28日には、運営に関わる「雨デモ風デモライフラボ」を設立。専門性の高い計測・検証は法政大学エコ地域デザイン研究所などが協力し進めている。ま た、小金井市との協働作業を進め大学の研究者や小金井商工会をつなぐ組織として①計測・検証事業、②食体験事業(デモデモカフェ)、③広報・情報発信事 業、④庭師事業、⑤建築・コーディネート事業の5部門で取組みを進める予定。
オープニングでは、来賓のあいさつのあと、市長の開所宣言。一度に入ると室温が上がってしまうということで、20人ずつのグループに分かれて見学となりました。
入口の看板
分厚い断熱材が使われている(暗くなっているのが室内で、明るいところは戸外)
人の陰になっているがペレットストーブがある
床の上は、27.1℃で確かに涼しい
外は暑く、30℃以上はあったと思われる日でしたが、窓を開け放してあるにもかかわらず、室内は涼しさを感じました。室内の空気を直接冷やしているわけでなく、天井や床などの放射熱を下げているとのことです。
太陽光発電もあり、蓄電して直流モータで雨水の循環に使っているとも聞きました。
10月3日より、ここで「デモデモカフェ」をオープンするとのことですが、本日はオープン前の弁当を体験。
ゴーヤはまだこのハウス産ではない
このカフェは、10月3日より当面午後だけ(火曜日定休)オープンとのこと。ここでイベント(地営業というのが面白そう)も企画されているようです。
「畑がついてるエコアパート」との比較をしたいのですが、それは別の機会にします。