八王子平和強化月間の一環で、10月23日に八王子労政会館で行われた「ミツバチの羽音と地球の回転」 上映のときに行われた鎌仲さんの講演です。簡単なメモを元にしているので間違っているかも知れません。その場合の責任は私にあります。
「ミツバチの羽音と地球の回転」は、「ヒバクシャ世界の終わりに」、「六ヶ所村ラプソディー」の最後として撮った。
世界中の放射能施設を回って、ありとあらゆるところが管理できていない。放射能は薄まるから大丈夫ということになっている。劣化ウラン弾は安全とい うのと同じ。六ヶ所村では、放射能が拡散せずに村の中に滞留し続けたことがある。調査史上で最も高かった汚染の2倍で、それがプランクトンに濃縮されて3 年前には72倍になっている。文科省はそれでも大丈夫と言っている。
「六ヶ所村ラプソディー」でトマトを食べる場面があるが、イラクでも放射能汚染されているかもしれないトマトを食べ続けなければいけない。
これからエネルギーや資源の争奪戦が激しくなるのに、日本は、ウランや石油がないにも係らずそれらに依存している。
スウェーデンでは、エネルギーの転換を30年前から取り組んでいて、一番使われているエネルギー源は最近になって石油からバイオマスに代わった。ドイツでは、世界一の風力発電国で、23万人の雇用を生み出している。
COP10は名古屋で盛り下がっているが、ぶんぶん通信の№2の英語版を作って上映したりして、本会議の宣言文の中に上関のことを入れることができた。残念ながら日本のメディアは書かない。
上関では10月17日から中国電力が埋め立てを開始しようとしていて厳しい状況だ。原発に賛成した残りの6つの漁協からは、祝島が反対しているため補償金が半額もらえないと、祝島が攻撃を受けている。
企業が儲かるようになっており、何百年分かの自然の価値を食い荒らしている。経済的価値を奪っているのをやめさせないといけない。
これからは環境保護的な製品が世界の標準になるだろう。日本では自由競争でなく補助金を出して保護している。そういう人たちに投票しているのは私たち。
地域が如何に中央に翻弄されているかが見える。中国電力は国策に従って火力発電をしていたが、国策が変わって原発になった。スウェーデンではすべて情報が透明化されている。情報が正確に出ていないと普通の人が選択できない。
経済的なインセンティブがないと企業は動かない。例えば、風力発電優先制度があれば経済が循環していく。日本では、電力会社以外で発電しても電力会社に買ってもらえない可能性があるが、スウェーデンでは送電線の会社と発電の会社を切り離し、送電線は一律料金とした。
最近、鎌倉などで「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映会を行い、逗子や鎌倉の市長も来てくれた。小さなことでもよいので、八王子でも脱原発、脱石油の取り組みをしてほしい。
<蛇足>
最近、八王子の中で川を見ると、小水力発電ができないかと気になります。
ある程度の流量と落差がないといけないのですが、先日、写真の場所を見つけました。雨で増水しているので、水が少ないときにどのくらいになるかが問題です。
参考:小水力発電ニュース