各地でトランジション・タウン(TT)の活動をしている人たちを主体にして、山梨県の都留市で、トランジション・タウン夏フェス2010 が8月29日にあったので行ってきました。
トランジション・タウン:「ピークオイルと気候変動という危機を受け、市民の創意と工夫、および地域の資源を最大限に活用しながら脱石油型社会へ移行していくための草の根運動」
(NPO法人トランジション・ジャパン)
場所は、都留市駅からバスで20分の「宝の山ふれあいの里」というところ。この奥にある。
あじわいのある字で、「トランジション夏フェスあんど都留のつどい」と読める。
山梨はもちろん、東京や神奈川、大阪といったところの大人が40名ほどと子どもたちが集まりました。午前中は、「まちづくりや地域活動でのリー ダーシップを考えよう」というワークショップ。まず、代表して3人がリーダーシップについて意見交換してきっかけを作り、そのあと全員がグループに分かれ て話し合うという方法でした。以下は私のメモから私なりに再構成したものです。一項目が一人の発言という訳ではありません。
- いままでリーダーシップというと人に何かをさせるという文脈で捉えられてきたが、自分がどう生きるか、ありのままの生き方をすることが重要。
- その人から湧いてくるもので、人の生き方に触れることが大事。
- リーダーシップというのは、それぞれの人が行動を起こすこと。誰かがやってくれるだろうということでなく自分が動き出すこと。
- 今後必要なことは、自分たちはこういう未来を作りたいということを、自分たちが率先して楽しくやるという場をつくること。
- 環境活動も反対ではなく、お互い理解すること。地元の人と違うところをどう手を組むかが大事。地元を盛り上げることに参画し、一緒にやるチャネルを作ること。
- 今まで運動は同種の人たちが担っていて排他的だったが、これからは違う人たちで認め合い、違うことに価値がある。
- リーダーシップはお役に立つこと。相手の役に立ったら、相手もこちらの役に立ちたくなる。
- 教える側がリーダと思われてきたが、意図を持って積極的に聞くのもリーダーシップ。
- 本気で行動することが基本。本気でやるには経済活動が伴う。やりたくないことをやらないと食べていけないというのではなく、生きていくために本当にやりたいことをやる。環境にいいことをやって経済が回ることになればいい。
- 大事だと思うことについて、対話の機会、場を持つことが大事。、
- やろうと思った時の自分の気持ちを信じること。
子ども達が遊ぶ中、輪になって話をしました。
昼は、各地のトランジション・タウンがブースをだしました。
トランジション都留が育てた無農薬小麦100%のうどん。
見た目は?だが、味と歯ごたえは最高!
トランジション鎌倉と葉山の看板
午後は、テーマをいくつか出し合って、オープンスペーステクノロジーという手法でグループになって意見交換ということで、テーマとしては、「なくともよいもの」、「地域通貨」、「好きなことを仕事にする」、「トランジションと政治・経済」があげられました。
私は、「トランジションと政治・経済」に参加しました。主に政治家とどのように関わるかということで、来年の区議選にでる準備をしていると言う 人、八王子で議員のタウンミーティングに出ているという人(私ではありません)、政治家にお願いするよりトランジションを進める側が先に実績をあげないと いけないという人などがいました。大事な観点だと思いますが、残念ながら時間がなく、各個人が持っている背景の違いもあり、十分な議論ができたとはいえま せんでした。
中央線沿線には、トランジション・タウンがいくつもあるのですが、八王子とそれに近いといころでは、トランジション・タウン高尾 と、TTたま があります。今回、TTたまの人と話をする機会がありました。ブログに掲載している以外でもいくつか活動しているとのこと。鎌仲さんの「ぶんぶん通信」の話にもなり、まだ「ミツバチの羽音と地球の回転」を見ていないとのことで、10月23日の八王子労政会館での上映チケット を1枚買っていただきました。有難うございます。
当日の様子は、以下のサイトにも載っています。